スキャットマン・ジョン
オンリーワンの存在「スキャットマン・ジョン」

1990年代の日本に鮮烈な印象を植え付けたスキャットマン・ジョンは、1999年12月3日、57年の生涯に幕を閉じました。
スキャットマン・ジョンは、実は母国アメリカより日本の方が好セールスを記録しており、日本で最も人気のあった海外ミュージシャンとして、多くの人の記憶に残っています。
彼の場合、そのスタイル自体が特徴的なので、個性という点では誰よりも顕著でしょう。
いわゆる『スキャット』ですね。
スキャットというのは意味のない言葉をメロディに乗せる歌唱法で、『ダバダバ』や『シュビドュビ』などが有名です。
ジャズでよく使用されるこのアドリブ歌唱法を、スキャットマン・ジョンは常に使用しています。
それは彼の抱える吃音症を逆手に取った歌唱法で、それにダンスを加えた『テクノスキャット』の唯一の使い手として、彼の名前は一躍有名になりました。
そんな彼の代表作は、やはり1stアルバム『SCATMAN'S WORLD(スキャットマンズ ワールド)』でしょう。
このデビューアルバムは物珍しさを越えた芸術性を認められ、世界でも日本でも大ヒットを記録しました。
このアルバムに収録されている『SCATMAN (Ski-Ba-Bop-Ba-Dop-Bop)』は、『ピーパッパ パラッポ』のフレーズで知られるとてもキャッチーな楽曲で、知名度も非常に高いです。
今、あらためてこの楽曲を聴いてみると、その小気味良いリズムで重ねられているスキャットは今なお新鮮で、とても心地良いです。
このような曲を披露するアーティストは、彼の死から10年以上経った今も1人も登場していません。
よって、この曲も、それを収録したアルバムも、そしてスキャットマン・ジョンも、やはり唯一無二の存在なのだと思います。