ジャネット・ジャクソン
ジャクソンファミリーの一員、そして一個の天才「ジャネット・ジャクソン」

ジャネット・ジャクソンが世に出た事は、やはり兄であるマイケル・ジャクソンの成功が大きかったかと思います。
実際、デビュー当初はマイケルの妹という冠がどうしてもついて回っていました。
その時期には、『Young Love』等のヒット曲を出す一方、商業面では波が激しく、注目度と人気とがなかなかかみ合いませんでした。
これがジャネット・ジャクソンの魅力だという音楽性が前面に出てきたのは、3rdアルバムの『Control(コントロール)』でしょう。
商業的にも全世界で1,400万枚とメガヒットを記録したこのアルバムは、制作陣を一新し、積極的に作曲やコンセプト構築にこだわった結果、ジャネット独特の線の細い声が映えるポップ色の強いR&Bやファンクが表に出てきて、とても聴きやすい作品になっています。
以降、ジャネットは『ジャクソンファミリーの一員』というレッテルから脱却し、アーティスト『ジャネット・ジャクソン』として完全な個性と地位を確立していきます。
ファンクをここまでポップに表現したミュージシャンはなかなか他に例がなく、当時としては非常に画期的でした。
5thアルバム『janet.(ジャネット)』では『That's The Way Love Goes(それが愛というものだから)』などの大ヒット曲が生まれ、さらには性愛という分野をテーマにした話題性も手伝い、自身最高のセールスを記録しました。
彼女の代表作は、やはり『janet.』でしょう。
単にセールスが良いからでも、テーマが衝撃的だからでもなく、ジャネット特有の細い声を上手く利用し、ウイスパーボイスを多用する事でとてもセクシーに仕上がっています。
ダンスナブルな楽曲には通常パワフルなボーカルか無機質な声が似合うとされる中、彼女の声はとても独特です。
それが最大の魅力であり、この作品が一番それを活かしているから代表作といえるのです。